ビーチサッカープレイヤ―の高橋です!(@fut_foot_Jyo)
ぼくが以前所属していたセリエA2のReggianaにはブラジル人出身選手が5人在籍していました。
その中の1人、キャプテンで背番号10のDUDU(ドゥドゥ)はシーズン26試合中35得点を記録をして得点王になりました。
驚異的な数字ですがなぜ、26試合で35得点も得点を量産できたのか?
シーズンを通して彼(ドゥドゥ)のプレーを観てきたことをぼくなりに考えてみました。
幼少期からのフットサル
一つ目は小さい頃フットサルだけをプレーしていたから。これは間違いなく大きな要因だと思います。日本だと大人になってからフットサルを始める選手が多い中でブラジルでは幼少期から必ずフットサルからプレーします。だからフットサルを幼少期から行ってきたというアドバンテージはかなり高いです。
本題に戻りまして、ドゥドゥの得点してきた状況は
- チームが試合終了間際まで負けている時
- 大差で負けている時
- あと1点取れば同点になる時
など色々な局面がありましたがどんな局面の中でもドゥドゥのゴールに向かう姿勢は変わりませんでした。
シュートを奪う能力はもちろん優れていましたがその能力を発揮するためのメンタル(平常心)のコントロール能力が凄く高いないと感じました。
彼の中でゴールを奪える感覚というものがあって、その感覚を常に発揮する能力は素晴らしかったなと感心していました。専門用語でいうと「フロー状態」とか「ゾーン」ですかね。
調子の良し悪しでブレない強さ
あとは、ゴールを奪えるという自信。それも根拠のない自信。
根拠がある自信だと根拠がなくなった瞬間にその自信は失われてしまうから。前日の練習で調子が悪く、全然ゴールを決めれなくても次の試合で5点も取ってしまうことがあったり、怪我でその週のほとんど練習をしていなくても試合ではきっちり得点を取ってしまったり、とにかく日本にいたときの感覚では考えられないことが多かったです。
今までのぼくの感覚だと
- これだけ練習したから試合では大丈夫
- 不安を解消するために練習しなくちゃいけない
とか思うわけです。
でも、ドゥドゥの中ではその考え方、思考回路そのものが存在しない(おそらく)から練習で調子悪かったから不安になるとか思わないわけです。(もちろん、ある程度のレベルまでは技術を身に着けるために反復練習は大切になってきます。)
イメージと意識
なのでぼくは彼に質問してみました。
高橋「なんでそんなに得点を奪えるの?」
ドゥドゥ「常にゴールのイメージをしているからね。練習していない時でも。あとは一回のシュートにどれだけこだわれれるかだよ。」
練習量よりも、どれだけ質を高められるかがゴールを多く取るための秘訣なんだと強く感じました。
彼のプレーを観て聞いて、試合で力を発揮するために、一定の練習量はもちろんですが、イメージと意識なんですね。