こんにちは、ビーチサッカープレーヤーの高橋です。(@fut_foot_Jyo)
浜松市内で『元プロサッカー選手が語る、一流のリーダーから学んだこと』という講演を聞いて来ました。
講演をしたのは、日本代表歴もある元プロサッカー選手の鈴木啓太さん。現在は腸内フローラの研究商品開発をするAuB株式会社の代表取締役として活躍している方です。
プロサッカー選手として、10年以上活躍し日本代表としても国際試合に27試合出場し、まさに一流のサッカー選手と活躍。
サッカー選手としてのキャリアの中で鈴木啓太さんは多くの一流の監督たちに出会ってきました。
その中でも特に影響を受けた3人の監督がいたと言っていました。サッカー選手として、1人の人間として人生に大きな影響を与えてくれた3人のリーダーたち。
名監督たちの言葉は選手に多大なる影響を与え、選手のモチベーションをあげ、選手の能力を最大限に引き出す。そして、結果を残す。
偉大な名監督たちの言葉は、ぼくの心にもガツンと響きました。
そんな名監督の言葉をご紹介。
3人の一流監督の言葉
しっかりとした土台でなければ、良い家は建たない
byハンスオフト。
2002-2003シーズン。浦和レッズに初タイトルをもたらした監督。ぼくの地元のジュビロ磐田や日本代表監督も歴任している。
土台がしっかりしていないのに上物だけを立てても時間が経てば崩れてしまう。表面や上物だけ、綺麗に作っても1番根底の土台がしっかりしていなければ何百年もクラブは続いていかない。
まだ無冠の頃、シーズン始めに多くの選手たちがメディアにチームの目標を聞かれ優勝と応えていたとき、オフト監督は言った。
今の実力で本当に優勝できると思うのか?実力が伴ってもいないのに優勝という言葉を口にするな。まずは常にベスト5に入る実力をつけることだ。
優勝は運、タイミングなど色々な要素が重なって成し遂げることができるもの。そんな簡単に優勝はできない。
常にトップベスト5に入れる実力をつけてこそ、優勝が見えてくる。
当時のチームの実力を真摯に受けとめ、チームが向かうべき道を明確に導いたオフト監督の言葉は、強豪クラブの礎をつくった一人なのは間違いない。
知恵と勇気
byイビチャ・オシム
2007年AFCアジアカップの対オーストラリア戦の前のミーティングで選手たちに言った言葉。
2006年W杯でオーストラリアに衝撃的な敗戦をした日本代表。そのオーストラリアと再び対戦する前。ここで負けてしまえばオーストラリアに苦手意識がさらに強くなってしまう。
しかし、知恵(思考)を使い、勇気をもって戦うこと。知恵を持っているのに行動しない。勇気ある行動だけでもだめ。知恵を使い勇敢に行動しなければ結果はおのずとついてくる。
途中で日本代表監督を退くかたちになってしまったイビチャ・オシム監督。いつも本質をついた言葉は日本サッカーに大きな影響を与えた。
ぼくもオシムの言葉には選手として影響を受けた。
ギャランティーは毎日の積み重ね
ギャランティーとは保証、契約金の意味を含む。外国人監督らしい言い回し。浦和レッズで6年目になる監督だが、常にクラブを強豪入りさせ、講演で鈴木啓太さんも選手として一番サッカーを上手くさせてくれた監督といっていた。
毎日の積み重ねがあって、試合に勝つことができプロ選手の生活は保証さていく。
さらに浦和レッズの監督に就任し、最初のミーティングで
お前たちはサッカーを怖がっている。お前たちは何でサッカーをしているんだ?楽しいから。好きだからだろ?だからもっと上手くなりたいんだろ?
プロサッカー選手がサッカーを純粋に楽しむことは難しいかもしれない。でも、選手たちのサッカーを始めた原点を思い出させサッカーの本質を気づかせたこの言葉はサッカーを楽しむことだった。
リーダーの言葉は選手の成長させる
リーダーのタイプは人によって様々だがいづれも一流のリーダーたちは言葉で選手に気づきや勇気を与える。ときに潜在能力を引き出し、結果を引き寄せる。
言葉には大きな力が宿る。一流のリーダーからの言葉は、言葉の大切さを改めて感じることができた講演だった。
今日もアスリートの本質を追求していく…