ジュニアからビーチサッカーの体験を。ビーチサッカーが日本サッカーを強くする理由を解説する。

こんにちは!ビーチサッカーに転向して4年目になる高橋です!

ゴールデンウイークは、未来あるサッカー少年少女たちが夢中になってボールを追いかけていたことでしょう。

ぼくもゴールデンウイークは、半分以上、照り付ける太陽のした、はだしで砂の上を走っていました。

おかげで顔は真っ黒になってしまい、嫁さんに「肌きたな」と気持ち悪がられています。

そんなビーチサッカーづけの日々だったGWに3,4年生を対象としたビーチサッカーの交流戦をおこないました。

4月から指導させておいただいてる磐田市を拠点とするスポーツクラブの呼びかけで、市内の3チームでビーチサッカーの交流戦をおこないました。

2017年バハマで開催されたビーチサッカーW杯でビーチサッカーというスポーツが知られるきっかけが少しづつ増えてきています。

今年になり、ジュニア世代の子どもたちにビーチサッカーの指導をさせていただく機会がふえてきているなかで、ビーチサッカーが日本サッカーを強くするためのヒントが多くあるのではないかと最近強く感じています。

ぼくが指導を通して、観て感じて、子どもたちにビーチサッカーを伝え、さらに3チームの交流戦を観て感じたことをまとめてみました。

はだしでボール感覚を洗練させる

はだしで思いっきりサッカーをする環境は日本には少ない。

ぼくが小学校の時代は運動会になるとよくはだし(はだし走ると速く走れるから)で走りました。

学校によって違うと思いますが、今では土の校庭を「はだし」で運動することは禁止になっていると聞きます。

磐田市内の小学校は芝生化が進められはだしで活動する環境が整っている。うらやましい環境だ。

安全のためにケガの防止や靴の高機能化によって、足を守ることが優先されるようになってしまっています。

そんな環境だからこそ、はだしで活動できるビーチサッカーで足を強くし、さらにはだしで走ったり、ボールを蹴ったりすることで感覚を洗練させることがサッカーの上達につながると考えます。

はだしでボールを蹴ると痛いのは…

初めてビーチサッカーをする子ははだしでボールを蹴ると痛い言う子がいます。

普段、はだしでボールを蹴らない子にとっては革が柔らかいビーチサッカー専用ボールでも痛いかもしれません。

でも、「はだしでしっかりと正確にボールを蹴る」ことができれば痛くならない。

むしろ最高に気持ちがいい

つま先で蹴っても痛くない

サッカーでは、つま先で蹴るトゥーキックという蹴り方があります。

はだしでつま先で蹴るのはさすがに痛いでしょ?!

とい感じるかもしれませんが、ボールの蹴りどころ、コツや感覚をつかめば痛くないし、一つの武器になります。

つま先で蹴れるようになれば、相手のタイミングを外した蹴り方ができるなり、キーパーの意表をついたシュートができるようになります。

はだしでトゥーキックが蹴れるようになればスパイクを履いたときは最強じゃない?とぼくは思います。

怪物ロナウドようなたぐいまれなセンスに脱帽

オスカルのような華麗なトゥーキックに魅了される

 

身体感覚を研ぎ澄ます

はだしの感覚を洗練させることと似ているかもしれませんが、身体感覚を研ぎ澄ますうえでもビーチサッカーは役立ちます。

ビーチサッカーは砂の上でサッカーをするためボールが思うように転がりません。

ボールが凹みにはまって止まることも多いです。

とくにセカンドボールやこぼれ球を奪うときに足だけでボールを奪いにいってしまうとなかなかボールを自分のものにできません。

はだしなのでケガにもつながりやすくなります。

だからこそ、必然的にカラダでボールを奪う感覚が自然と身についていきます。

交流試合のなかでも時間と共に砂に慣れてくるとしっかりと相手とボールの間にカラダを入れてボールをキープしたり、カラダを相手にあててボールをキープしたりするプレーが多くでてきました。

技術がそこまでなくてもサッカーだと足の速い子がスペースに大きく蹴りだせば一気に相手を抜き去ることができます。

ビーチサッカーだとボールが思ったように転がらないのでそいうシーンはなかなかうまれません。

小さな子が大きな子に勝つ瞬間

同じ3年生同士でも小学校だとそれぞれの成長によってカラダの大きさバラつきがあります。

身長差が30cmくらいある小さな子が、大きなカラダの子からボールを奪ったシーン。

観ていて、ブワッと鳥肌が立った

しなやかに身をこなし、相手のふところにはいり、相手にカラダをぶつける。

小さい子でも、身体感覚が身についてくれば、身長差はそこまで関係ない。

カラダをあてるタイミングやコツを掴めるようになれば、大きな相手でも簡単にボールを奪うことができるようになる。

思い通りいかないときの心を育む

ビーチサッカーはサッカーとは違い、まっすぐ蹴っても思ったようにパスが通らないことはよくなります。

ドリブルをしていても砂に足やボールがとられ思ったように進めないことがあります。

サッカーよりもうまくいかないのがビーチサッカーです。

そんなときに諦めずに果敢にプレーを続けられる子と、うまく出来ないから途中であきらめてしまう子。

そんなシーンもみられました。

慣れないうちは、ミスや失敗がサッカーよりも多くなる。

上手くいかないときにどれだけ自分から果敢に何度もチャレンジできるかでその子の伸びしろは変わってくる。

チャレンジし続ける子どもたちの姿をみて、これまた感動してしまいました。

浮いたボールの扱いが上手くなる

日本人はと、ひとくくりにするのは良くないですが、あくまでもぼくのなかのイメージで書きます。

日本人は浮いたボールの扱いが下手。とくにゴール前でのシュートシーン。

理想は足元で速いパスを繋いでゴールを奪うことかもしれませんが、世界に出ればそんなことは言っていられない。

一瞬のシュートチャンスやラストパスのタイミング、もし浮き球だったら。

躊躇している暇はありません。

どんな態勢でも、パスを通せる、シュートを打てる。

ビーチサッカーは、華麗に泥くさくプレーする感覚をみにつけられる最高のフットボール

感じるままにビーチサッカーを味わう

会場では、子どもたちの白熱したプレーが繰り広げられながらも雰囲気は始めから終わりまであたたかさがありました。

砂に足をとられ転ぶ姿をみて、ほほ笑むコーチや応援している親たち。

転んでしまったと恥ずかしながらプレーしながらハニカム子どもたち。

真剣さのなかにもつい笑顔がこぼれてしまうビーチサッカーは、フットボール本来の楽しさを味合わせてくれている気がします。

ベンチや応援席で眉間にしわを寄せ、腕を組み怒鳴っている大人はいません。

子どもたちのプレーをあたたかく見守っている大人たちのほほ笑む姿が印象的でした。

さいごに

ビーチサッカークリニックをしたら、次は対外試合でビーチサッカーの経験と体験をしてもらいたいということで今回、交流戦という形で子どもたちにビーチサッカーを楽しんでもらいました。

こうやって至福の時間を過ごすことができたのも各チームの保護者の皆さんやスタッフ、コーチの方々のおかげです。

また今回のような機会がつくれたら最高に幸せです。

ありがとうございました。

 

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